矯正治療には、なぜ保証期間がないのか
「なんでできるの?歯と歯のすき間」でも書きましたが、多くの歯医者さんで、インプラント治療には保証制度を設けています。例えば手術後から10年間で、インプラントが破損した・抜け落ちたなどのアクシデントが起こった場合には、歯医者さんの全額負担、ないしは一部負担で、修理や再治療をしてくれるというものです。
ほかにも、セラミックなど高額な素材を使っての詰め物・かぶせ物をした場合にも、保証制度を設けている歯医者さんを見かけます。治療後しっかり歯磨きをしているにもかかわらず、それらが取れてしまった、破損してしまった場合、それが故意による原因でなければ、無料ないし一部負担でかぶせ直しますよ、というものです。
自由診療で使われる
セラミックとは?
セラミックは、陶磁器・瀬戸物にも使われる素材です。人工的に作られた石材と言えば分かりやすいでしょうか。歯の色に近い白色であり、銀歯と同じ程度の強度もあります。見た目も機能性もいいということで、あちこちで宣伝されていますよね。
ただしこのセラミックは、健康保険が適用されません。国民健康保険であっても、社会健康保険であっても、ダメです。患者さんの10割負担となるため、費用は高めになります。
セラミックなんか使わなくても
歯科用プラスチックなら
見た目はとてもいいですよ
ただ、セラミックだけが素晴らしくって、ほかのものはダメだという歯医者さんの宣伝には、大いに反論があります。実は、僕の前歯は子供の頃に欠けてしまったので、詰め物をしています。素材は、歯科用プラスチック(レジン)と、セラミックの粒子を混ぜた「コンポジットレジン」です。歯の色に近い白色であり、保険が適用されます。
具体例として、ふたつの歯科医院のHPを紹介します。こちらをご覧いただくと、治療前と治療後の写真も豊富に掲載されていて、分かりやすいものと思われます。
三阪歯科医院
ノーブルデンタルクリニック仙台
具体例として、ふたつの歯科医院のHPを紹介します。こちらをご覧いただくと、治療前と治療後の写真も豊富に掲載されていて、分かりやすいものと思われます。
三阪歯科医院
ノーブルデンタルクリニック仙台
僕は約35年前から現在に至るまで、詰め物をしていると他人に知られた事はありません。レジンはとても優れた色合いをしており、僕の歯と見栄えが変わりません。衝撃で割れたこともありません。ただし、接着剤が弱くなり、1回だけ取れてしまったので、再度詰め直してもらいました。費用は、3000円いったのか、いかなかったのか。覚えていないくらいリーズナブルでした。
矯正治療は高額なのに
なぜ保証制度がないのでしょう?
話を戻します。
高額な治療になれば保証制度を設けている場合が多いのに、矯正治療に関しては、保証制度を設けていない歯医者さんがほとんどです。症状によっては100万円を超える場合もあるのに。なぜなんでしょう…?
インプラントやかぶせ物・詰め物は比較的難しい治療ではなく、失敗に至る事が少ないのだと思われます。そして術後10年間で考えると、修理や再治療に至らないことが多いのだと思います。
矯正治療は
失敗する事が多い
それに比べ矯正治療は、専門性が高く、治療計画通りにならないケースは、多々あります。また、治療を終えて数年経つと、並びが元の位置へ戻ってしまう事も多く、10年間という設定で保証制度を設ければ、再治療をしなければならない場合が多いのだと思われます。
実際にインターネットを見渡してみれば、せっかく高いお金を出して矯正治療をしたのに、歯医者さんが言っていたような歯並びにならなかった、もしくは元の位置へ後戻りしてしまったという不満を、とても多く見かけます。かえって歯並びが悪化し、食べ物をかむ事もままならなくなったなどで、訴訟になるケースもあるようです。
ほかの歯科医療と比べ、失敗する確率が高い、矯正治療。保証期間を設ければ、歯医者さんの自己負担額は相当なものになってしまいます。だから、保証期間を設けていない歯医者さんが多いのだろうと思っています。
だからこそ、矯正治療は、慎重に開始して下さいね。
2019年。
島さんまで、いなくなってしまった。
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2019年。
島さんまで、いなくなってしまった。


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