いい歯医者さんの見分け方 その3


チーム医療を掲げている歯医者さんって?

チーム医療という言葉を、聞いたことはありませんか?

都心でも見かけますが、特に地方へ行くと、「私たちの歯科医院は、チーム医療をおこなっています。虫歯・歯周病・入れ歯・インプラント・矯正歯科・噛み合わせ・顎関節症・美容診療・ホワイトニングなどそれぞれを担当する歯科医師・歯科衛生士が在籍しているので、どのような症状にも対応できます」と宣伝する歯医者さんを見かけます。

一見すると、便利そうです。複数の歯医者さんに通院するよりも、負担が軽減されそうです。

都会であれば、コンビニエンスストアーよりも歯科医院が多いと言われています。しかし地方へ行けばその数は減ってしまいます。しかも、専門性の高い矯正歯科を扱う歯医者さんの数は、特に少なくなります。

通常、矯正治療を受診したいのであれば、矯正歯科に特化した歯医者さんで治療する事をお勧めします。歯科医療の中でも、矯正歯科は特に難しい分野です。大学では勉強しきれないため、多くの場合大学院に進学するか、大学病院の矯正歯科に勤務しながら学んでいくようです。さらには、非常勤として複数の歯医者さんに勤務し、矯正治療を担当することで研鑽を積んでいきます。そのようなプロセスを経て、「〇〇矯正歯科クリニック」といったような、矯正治療だけをおこなう歯科医院を開業するケースが多いようです。

しかし、車で1時間飛ばさないと、そのような歯医者さんに辿り着けない!といったエリアもあるでしょう。そこで気になるのが、冒頭で触れたチーム医療の歯医者さんです。確かに、そこであれば歯に関する全ての治療を受診できそうです。

しかし。

非常勤が多い?チーム医療

こういったチーム医療を掲げる歯医者さんの場合、院長のみが常勤であり、虫歯などを毎日診療しているものの、それぞれの診療科目を担当する歯科医師は、非常勤であるケースが多いようです。矯正歯科を担当する歯科医師も同様であり、月に1日ないし数日の勤務となる場合が多いのではないでしょうか。

非常勤の歯科医師は、まだ自分では歯科医院を開業するまでに至らない、若い方である場合が多いようです。となると、その方の経験・技術・知識はどうなのか?といった不安を抱く患者さんもいるでしょう。

もう1点、大切な事をお話しします。そもそも、1人の人間が長い人生を振り返ってみても、虫歯・インプラント・矯正治療・顎関節症・美容診療などの治療を全て受診するケースは、それほど多くはないのではないでしょうか?チーム医療を掲げている歯科医院へ通院する事になっても、多くの患者さんは虫歯、もしくは歯周病などの治療のみとなるような気がします。

仮に、インプラント治療を終えた患者さんが、矯正治療も受診したくなったとします。チーム医療を掲げている歯科医院は、「患者さんのカルテを院内全体で共有できるので、より深い治療ができる」と宣伝するのですが、実際はどうでしょう?

必要ではない?カルテの共有

結論から書くと、インプラントをした歯は、根元がチタンでできた金属の歯根であり、歯茎の部分の骨と結合してしまっています。したがって、矯正治療により歯を動かす事はできません。したがって、カルテを共有する以前に、治療そのものが難しいようです。

ただし、共有すべき情報はもちろんあります。例えばインプラントを埋め込む際は、その土台となる、歯茎に関する情報が必須です。だからこそ、インプラントを担当する歯科医師と、歯周病を担当する歯科医師の間で、カルテを共有すべきだ…と考えがちです。

しかし、インプラントを担当する歯科医師の多くは、歯周病の治療についても既に研さんを積んでいるようです。なぜならば、歯周病を含んだ歯茎に関する知識・技術・経験がなければ、インプラントを歯茎に埋め込んでも、すぐに歯茎から抜け落ちてしまうのです。つまり、インプラントをおこなう歯科医師は、歯周病を担当する歯科医師とカルテを共有するまでもないのではないでしょうか。

【今週のスポットライト!】



2019年9月に公開された、オダギリジョー初監督「ある船頭の話」。
突っ込もうと思えば色々あるとは思うんですが、いい映画でした。
この映画で音楽を担当した、アルメニア出身のティグラン・ハマシヤン
アルメニアは旧ソ連であり、トルコに隣接。
この曲は、映画の公開よりも前に、ピーター・バラカンさんかゴンチチのラジオで知りました。
バックにはエレクトロニクスの音がするし、ピアノ自体も生ではなく、サンプラーのような質感で、いいですよね。




曽根己 晌圭(そねみ しょうけい)
お問合せ・ご意見・執筆依頼などは
shokei.sonemi@gmail.com まで…

コメント

このブログの人気の投稿

妊婦のための痛み止めは?

歯周病でインプラントが抜ける場合も

マウスピースによる矯正